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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
5.2日目8時~12時:幻視で見えた現実

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2日目11:45:06/平元家/前田千尋

「お姉ちゃん」


気まずい空気を破ったのは、意外と彼女の方だった。

私は顔を向けて、彼女の目を見る。


「先生、死んじゃったの・・・?」

「・・・ええ、目の前で・・・助けられなかった」


彼女は、少し私に怯えながらも・・・何かを堪える様に私の目を見返した。


「お姉ちゃんは・・・兵隊さんなの?」


彼女は私の格好を見ていった。


「・・・そう・・・思ってて」

「そうなんだ」

「・・・私・・・怖いかな」


私が言うと、彼女は少し頷く。

彼女は、未だに私への不信感というか・・・恐怖が拭えてなさそうだった。


「アハハ・・・仕方がないか・・・」


私はそんな反応を見て、自虐的に苦笑いすると、少しでも彼女の恐怖感を和らげようと彼女をギュッと抱きしめる。


「え?」

「ごめんね・・・私、昔からこうなんだ・・・ただ、信じて・・・私は貴女を守り抜いて見せるから・・・ね?」


そう言って、彼女を解放すると、私はようやく立ち上がり、机に置きっぱなしだった銃を構える。


「私についてきて・・・外は怖いお化けが多いから」


私はそう言って彼女の手を引く。

彼女は、少しだけ渋りながらも私の手を握る。


「行こう・・・恵美ちゃん・・・いや、恵美」


私はそう言って彼女の手を引いて部屋を出た。

階段を下りて、いったん立ち止まる。


「何処に行くの?」

「今を終わらせるために・・・調べものをする。図書館に行くよ」


私はそういうと、目をつぶって周囲に異常がないかを確認した。

誰もまだ起き上がっていないのをいいことに、私は外へと出ていく。


先生の死は無駄にしない。

絶対に彼女は生きて返そう。


心にそう誓って、私は道を歩き出した。


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