2日目11:38:06/平元家/前田千尋
私は自室の机に銃を置くと、口を開いた。
「片岡・・・恵美ちゃん?居るなら出てきてくれないかな?」
椅子に座って、弾倉を外す。
丁度、すべての弾倉を机に並べた頃、彼女は私の部屋の押し入れから恐る恐るといったように彼女が出てきた。
「やぁ・・・恵美ちゃん、大丈夫?」
弾倉に弾を込めている私の代わりに、浩司が彼女に話しかける。
彼女は何も言わずにコクリとうなづいた。
「先生は・・・・・・?」
「・・・・・先生は・・・」
「今は言えない・・・ただ、私達に貴女を守ってと言ってたわ」
私は、口ごもった彼の言葉を続けた。
すべての弾倉に弾薬を入れると、私はそれをもとに戻していく。
最後に、M1に弾倉を差し込むと、カシャン!とレシーバーを引いた。
「貴女には傷一つつけさせない。誓うよ」
椅子を下りて、私は彼女の前にしゃがみ込んで言った。
恐る恐る彼女の頭に手を当てて、ゆっくりと撫でると、彼女は私の顔を見て頷いた。
「・・・・なぁ、千尋」
「・・・?」
彼女の手を引いて、彼女とベッドの上に座ると、浩司が何やら思いつめた表情で口を開く。
「俺、少しだけ別行動してもいいか?」
「え?何故」
私は彼の言葉に驚いて、言葉を失った。
「いや、ちょっと気になることがあってさ・・・・個人的に・・・できれば付いてきてほしくないんだ・・・今から行く場所にさ」
そういうと、彼は私の答えも聞かずに部屋を出ていく。
私は、彼を追うこともできずに、その場に残された。
残ったのは、私と、怯えた表情の彼女だけ。
さて、無事に合流出来たのだが・・・生憎私は小さな子供に好かれない。
今はただ、ベッドに2人並んで座っているだけだった。




