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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
5.2日目8時~12時:幻視で見えた現実

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2日目10:59:44/平元家周辺/前田千尋

「浩司、あなたは私達の周辺に来たのを撃つこと・・・いい?」


私はそう言って、M1を構えると、照準器に映った異形を撃っていく。

あと少しで、私の家がある小路が見えてくるのだが・・・・それ以上に異形の数が多い。

私は、的確に1体1体仕留めていくが・・・


徐々に近づいていって、ようやく家の小路に入る手前までやってきた。


私は、周囲の異形を片付けて、小走りで近づいていくと向こうから走ってくる人影が見える。


「先生?」


私は、見覚えのある姿に声をかけた。

彼女も、私に気が付いてこちらに手を振ると、駆け寄ってくる。


「前田さん、逃げて!」

「え?」

「今・・・・」


先生の顔がようやく判別できる距離に近づいてきた時。

一発の銃声が鳴り響いた。

血しぶきと、力を失った先生の体が私に覆いかぶさってくる。


「あ・・・・」

「千尋!こっちだ!」


後ろからついてきた浩司が、叫びながら私を民家の陰に引き込んだ。

先生もつかんで引っ張ってきたが・・・即死なのは明白だった。

心臓部分を抉られてる。

表情は、私に何かを言いかけた時のまま止まっていた。


「・・・・・・迂闊」


私は彼女を壁に寄りかからせるように座らせる。

一度浩司の方を見ると、私はすぐに次の行動に出た。


「さっきの男だ」


私は民家の壁から少しだけ体を出す。

すぐに引っこめると、私の体が合った位置を正確に銃弾が通り過ぎた。


私は毒づいて舌打ちをすると、すぐに民家の裏手に回る。


そして、民家と民家の間に行き、霧の向こうに見えた黒い影に銃弾を叩き込んだ。

丁度、5発撃ったところで撃ち止めだった。


影が地に伏せた後、周囲を静寂が包み込む。


銃を下ろした私の横に、浩司が来た。


「・・・・」


私は首を左右に振ると、歩き出す。


「行こう、まだ終わってない」

「・・・・・・」


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