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赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
5.2日目8時~12時:幻視で見えた現実

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2日目10:37:33/日向立公民館/前田千尋

「ク!・・」


私は最後の1人を殴り殺すと、ずらされたバリケードから中に入った。

先生と、片岡さんが居たはずの広場は、もぬけの殻で、誰もいない。

そこに至る廊下には、さっきまで私達が殺してきた異形の怪物が倒れ伏せていた。


ここに来るときに、派手な銃声が何発か聞こえたから、急いできたのだが・・・・

その時には、数十人の異形でごった返していたのだ。


だから、私達は銃弾の心配などせずに立ち向かっていった。

見つかり、ひとたび殺すと厄介だが・・・都合のいいことに彼らはまだ人型をしていた。

それならば、どうせ人間を殺すのと同じことだ。


起き上がる前に、早いところ次に行きたいが・・・どこかに先生達の手掛かりはないものか?


「先生たちがどこへ行ったか想像つく?」


私は、広場を手分けして探している浩司に話しかける。


「わからない!ただ・・・そんな遠くには行けないはずだけど・・・恵美ちゃんもいるし」

「・・・・何年生だっけ、彼女」

「たしか3か4だった」

「そう・・・行けたとしても・・・この数の一部が追いかければすぐに追いつける・・・か」


私は異形が倒れている方を懐中電灯で照らす。

だが、その中に先生たちはいなかった。


「ん?」


向こうで彼の声が上がった。

私は、すぐに彼の方に振り向く。


「どうしたの?」

「紙切れに何か書いてる・・・"こーじのいえにいます"って」


彼はそう言ってこちらを見た。

私は、その言葉に目を見開く。


あの地区も、徐々に人が増えているのだ・・・


「行こう、先生方が危ない」


私はそういうと、すぐに銃を持ち直して駆け出した。


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