表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い空に終焉を  作者: 朝倉春彦
3.初日12時~20時:血に染まった大津波

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/78

初日17:05:33/日向町役場周辺/前田千尋

私はほんの少しだけ、気持ちが荒れていた。

浩司を外へ逃がしたと思ったその30分後、焦った顔をした彼と再会した。

外に向かって歩いているのに、気づけば此方に来ていたそうだ。


今度は私がついて行った。

でも結果は同じ。

何度やっても結果が変わらない。

無駄なことはしない性格だが・・・柄にもなく何度も外へ行っては教会まで戻ってきた。


あの狭い道路は一本しかないというのに、だ。


出られないことを悟った私は、あきらめて町へと引き返す。

兎に角、先生達に会うために、町役場の付近に来たのがついさっき。


「あの場所に近づくのは止そう」


私は浩司を制してM1を構えた。

町役場へとつながる道に、何体かいる。

多いのは図書館周りと港だと思ってたが・・・ここら辺にも増えてきた。


「おい・・・」

「浩司、まずは駐在所まで走って。それから・・・一旦家に戻って体制を整えるんだ」


ポン!と浩司を押して走らせると、私は後退しながらM1の引き金を引いていく。

銃声が鳴り響き、深い霧の奥で悲鳴が上がった。


「行って!」


一発の銃声を切っ掛けに、周囲の化け物が此方に目を向ける。

霧で遠くが見えないが、呻き声はこっちに向けられていた。


私はじりじりと後退しながら、霧の奥に見えた者を撃っていく。

相手の顔は見えないが・・・きっと身に覚えのある顔を撃っているのだろう。

そう思うと、私の人差し指が少し震えた。


異変が起きて、ようやく1弾倉分を撃ち終える。


そのころには、周辺にいた影は全て倒れていた。


私は素早く弾倉を入れ替えると、走っていった彼を追いかける。


「大丈夫?」

「あ、ああ・・・大丈夫、大丈夫だ」


直ぐに彼に追いついた私は、顔を青ざめさせた彼の手を掴んで先行した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ