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光の魔法使いクララ・パドヴァールの放浪記 鍋を囲んでつつく食事

 クララ、ルルレアの歳が判明。若すぎると思うかもしれないけど、色々考えるとこのぐらいが妥当。

 少年は少し年上。

 「ほう、そりゃ大層な冒険をしてきたな。お嬢さん」

 夕餉を一緒にとりながら、互いに情報を交換し合う。けいぶさん? と呼ばれている老齢の男性、丸みを帯びた焦茶の耳を持っている。


 「ええ、全てあのジジイのせいです」

 「でも、私はそのお爺さんのお陰でクララちゃんに会えたから感謝だよ」

 そんな考え方もあるのか、いやせめて準備をさせて欲しかった。


 「にしても、『雷帝』に『乙姫』か。若えのに凄いな」

 「次期です、まだなった訳ではありません! それに、もしかしたら妹が継ぐとか…………」

 あり得ないけど、もし私に何かあったらそんなこともあるかも知れないな。……あの子は今頃何をしてるのだろう。


 「お姉さんたち何歳なの?」

 「十二歳ね」

 「私もぉ〜、やった! クララちゃんと一緒!」

 同年代とは思ってたけど、同い年だったとは。そういえば互いに歳を聞いてなかったな。


 「そうなのか、拙者より上だと思ってたでござる」

 顔が見えないので、年が分からない黒装束の少年の言葉に驚く。


 「何だ紫乃、お前年上の方が好きなのか?」

 「何でそうなる、拙者はそういうことに興味がないだけござるよ」

 また父親に弄られているシノを見ながら、私はユラちゃんに尋ねる。


 「ユラちゃんは何歳なの?」

 「五歳だよ、お姉さん」

 「偉いね、そんなしっかりしてるなんて」

 「えへへ、お父ちゃんの娘だもん」

 胸を張って自慢をするユラの頭を撫でる。そうすると、千切れんばかりに尻尾がぶんぶん回っていた。





 *****


 「羨ましくぅ、羨ましくっ、何てない!」

 くぅーと悔しがりながら、ユラちゃんとクララちゃんの様子を見る。


 「大人気ないでござるから、いい加減目を逸らすのが良いでござろう」

 「黙ってください」

 私の言葉に困惑してるシノを尻目に私はずっとクララちゃんを見つめる。


 「はっはは、お嬢さん。あまりがめついと相手は離れるかもよ?」

 その言葉に私はハッとする。


 「…………貴方、港で櫛を売ってませんでした?」

 「おお良く分かったな、化けてたのに」

 ドロンと煙と音を出して、現れたのは港に居たおじさんだった。


 「えっ?! 変化? 何それ?」

 クララの困惑した言葉を耳が捉える。


 (よし、注意を逸らした)

 心の中でのガッツポーズを取る。



 *****


 「ここまで来ると凄いでござるなぁ」

 シノの感心した声はルルレアの耳に届かなかった。

 ???「ふむっ、……はぁはぁ。良し、補充は出来た。発作も暫くは落ち着くでしょう。……っぅ、ルルレア様ぁ!」

↑侵食率30%

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