さあ虐殺やで
何かやられる前にざまぁ!!
ユダヤール聖王国。剣と魔法の世界ハルバラの唯一の大陸、ハルキゲニアの中心に位置する
人間至上主義の国
男性神ゼースを信仰する一神教が国教であり、王族から平民の子供に至るまで宗教という名の猛毒に人民が侵された気の触れた国
かつてのキリスト教然り。現代の米軍然り。正義の名の下に強奪と虐殺、強姦を繰り返す兵士達
本日、金を湯水のように注ぎ込み建てられた荘厳な王宮では国中の異世界からの勇者の召喚の儀が執り行われており、国王の長年の悲願であった魔族の皆殺しとエルフや獣人の完全奴隷化にむけた第一歩が踏み出されようとしていた
巨大な魔法陣が光を収めると、そこには41人の若い男女が居た
揃いの国防色の丈夫な衣装に身を包み、ある者は西側、ある者は東側の自動小銃を脇に携えて
白鞘や拳銃の者も居た
尤も、召喚した側は彼等の持ち物が何であるかなど理解する術は無い
「ようこそおいでくださいました、勇者様方」
腰を低くしても、傲慢な態度は滲み出る
当然だ。頭の悪いカルトの排他主義に染まった聖王国の人間にとって得体の知らない異世界人など虫ケラでしかない。ただ、利用価値があるからそれまでは生かしておくに過ぎない
「…慧眼」
他の男女より少しだけ年齢が上と見られる、スーツの女性が呟けば、本来水晶で判定しなければ、本人が自覚しなければ発動しないはずのスキルが発動してしまう
彼女は本来、早々に魔術師によって消される存在
全てを見通す慧眼のスキルが、聖王国の裏側を丸裸にしてしまうからだ。しかし、召喚から数秒しか経っていない彼女の瞳は黄金に輝き、この場にいる醜く肥え太った王侯貴族や、貴族夫人とは名ばかりのクソ厚化粧ババァ共の内面を全て明らかにする
「先生!どうですか?」
「小説と同じよ!!こいつら全部雑菌だわ!!
早急にスキル覚醒を済ませ排除開始!!」
「「「「了解!!」」」」
「神体強化」
ギャルが呟く。全身が光り、消える。
次の瞬間、近衛騎士が30人ほど肉片になる
「分解」
文学少女が呟けば、護衛の魔導師達が元素に還元され跡形もなく消え失せる
「…どこのお兄様なのよ。作者がパクったのかしらねえ」
サッカー部風イケメンが声を張り上げる
「防御陣形!!一匹たりともウジ虫共を生かしてこの城から出すな!!カズマは遊撃を頼む!」
「ヒャッハー!!遊走だぜぇ!!」
オタクが逆手に持ったサバイバルナイフで城の兵士を「この雑菌があぁ!!wwwww」と怒鳴りながら次々と惨殺していく
発砲音と空薬莢の音が召喚の間に響き渡り、勇者達を内心汚らわしいと見下していた王妃、宰相や王子や姫達が5.45ミリNATO弾や7.62ミリ、9ミリパラベラム弾によってミンチに作り変えられていく
彼等は、知っていた
ツノとコウモリ風の翼はでかいものの、魔王が心優しい美女であることも
エルフが精霊と心を通わせ、自然とともに生きる清く美しい民であることも
獣人が人懐っこい素直で明るい種族で、他の国では普通に人間と生活していることも
担任が真っ先に事故に見せかけて殺されることも
クラスメートの半分が、主人公であるオタク君がチートに目覚め復讐するまでに死んでしまうことも知っていた。
そんな中、絶望したオタク君は少しずつ聖王国の嘘に気が付き始め、魔族と獣人とエルフの女の子のハーレムを作りつつ最終的に聖王を断頭台へ
それが一応の物語の結末だが、彼等はそんなものに満足できるはずもなく、オタク君もハーレムには興味が無かった。魔王一筋歳上お姉さんloveだったのだ
また、他の多くのクズ共が微罪で済んでいるのも物語の当事者としては到底納得出来るものではなかった
かくして、前世のスキルを手当たり次第なりふり構わず、どうせ異世界に飛ぶからと違法なこともやりまくってクラスは軍隊となった
ファンタジー小説読んでると王様ぶち殺したくなることありませんか?




