謎すぎる失踪
思いつきです!短編に収まりきらなかったので数ページ完結予定です
「あのクラスはねぇ…え?いじめ?ああ、そういうのは無いです。ありえません
しかし、不気味なクラスでしたよ、ええ」
中年の、肉体の衰えが目立つ教頭と校長。反対側にな目付きの鋭いスーツの男が3人座っていた。所轄のデカだ。
ある日いきなり、生徒が1クラス丸々失踪、さらに担任すらもだ。誰でも事件性を考える。
しかし、その後の調査でクラス全体が米軍からの銃器の横流しや山奥で謎の格闘訓練、暴力団関係者との交流、東側の大使館との繋がりなど、おおよそ高校2年生とは思えないとんでも要素が噴出したため、捜査に公安外事2課や内閣調査室が割り込んだりと混沌を極め、大した報道もされないまま有耶無耶となった
担任の若い女性は天涯孤独、さらに生徒も1人残らず家族や家庭の環境は形は違えど良好とは言い難いものであったため、全員でどこかに自分の意思で消えてしまったのだろうという結論が出されたためだった
それでも、所轄の目付きの鋭いデカだけは意地で調査を続けていた。
この失踪事件には何かある、と。所謂刑事の勘というやつだろうか
ちらほらと出てくる、証言は全て意味不明
曰く、化粧が派手なギャルと大人しい文学少女風の女の子が2人で。
ナイフ一本と僅かな水のみで樹海をハイキングし、捕まえた蛇を2人で仲良くオヤツにしていたとか
クラスの中心に居るタイプのイケメンと、オタクっぽい男子生徒が山地で明らかに素人の動きではない格闘訓練をしていて、遠目から喧嘩と勘違いして声をかけようとした巡回中の警官が呆気に取られたとか
学校内の証言も興味深い。
クラス内部は上下関係は一切無く、団結・結束が異様に強かったと。
休日はクラス全員が一箇所に集合することも珍しくなかったというのだから、これはかなり異様だ
大人しいタイプの生徒に他のクラスや学年、他校の不良が絡んだりしようものなら、クラスメートがあっという間に集まり、後遺症がギリギリ残らないレベルまで痛めつける。先輩だろうが御構いなしに徹底した容赦の無い暴力で制裁する
女同士の場合は刃物などで脅し、その場で失禁するほど精神的にプレッシャーをかけたようだ。
そんな事が何度かあり、そのクラスは近隣の同年代の中で触れてはならないアンタッチャブルと化していたという
まるで、クラスメートと担任以外はゴミだから死のうがどうしょうが知ったことではないとでも言わんばかりの振る舞い。
もっとも、この刑事の捜査は自己満足以外の何の成果も産むことは、未来永劫あり得ない
彼等は、既に地球上に存在しない
こんなクラス嫌だ…




