第18話:古代魔獣のひんやりモフモフと、ポンコツ魔獣訓練
酷暑に耐えかねた一頭の「古代氷結魔獣(小型のモフモフした狐のような魔獣)」が、冷気を求めて地下要塞の排気口から迷い込んできた。
「きゅ〜ん……」
「わぁ……! かわいい! 毛並みがひんやりしてて気持ちいいよ、ホナちゃん!」
「……毛の密度と体温保持能力が極めて優秀ですね。ルミナリア様のひんやりクッションとして認定します」
ホナが冷えたソルティ・カザフ(塩チョコ)を少し分け与えると、魔獣は一瞬で懐き、ルミナリアの膝の上で毛玉のように丸くなった。
だが、そこへYARENDEZ製の『自動捕獲・電撃首輪』を手に持った貴族の捕獲隊が押しかけてきた。
『Fランク! その古代魔獣は学園の所有物だ! YARENDEZの電撃首輪で従わせる!』
しかし、その首輪は過熱すると装着者自身に電撃が逆流するポンコツ回路だった。
「ルミナリア様の膝の上の快適性を害する電撃ノイズ……排除します」
ホナが指先で微弱なマナ粒子を飛ばし、首輪の感熱センサーを刺激。
バチバチバチッ!
「ぎゃあああああっ!? 首輪が逆噴射して自分たちが痺れるぅぅっ!?」
勝手にシびれて転がり落ちていく貴族たち。
魔獣は「きゅぅ」と可愛くあくびをし、ルミナリアの膝の上で完璧なモフモフクッションとして役目を果たすのだった。
(第19話に続く)




