6.魔法の設定
ノートを書き進める上で避けて通れないのが、魔物と魔法の設定だ。
地球の常識は通用しない。だからこそ、一つひとつ丁寧に定義していく必要がある。
まずはスライム。
形状: アメーバ状の軟体魔物
体長: 約30センチ
生息地: 湿地帯、始まりの村予定地の平原、川原付近
攻撃手段: 体当たり、溶解液の射出
……地味で面倒な作業だが、俺TUEEEのためだ。根気よく書き込んでいく。
続いて魔法。
定番でいけば、火・水・風・土・光・闇の「6属性」+生活魔法+無属性……あたりか。
「ん? 回復魔法って何属性だ? 光? 聖なる光的な?
でも闇魔法に麻痺があるなら、状態異常解除は何属性なんだ?」
空間魔法や時間魔法なんて、もはや属性の枠を踏み越えている。
混乱してきたので、一度「やりたいこと」を整理する。
攻撃魔法: 基本6属性
支援・回復魔法:
・【光】バフ・回復
・【闇】デバフ・蘇生(ゾンビ化……?)
身体強化: 属性に依存しない、体内魔力の操作
結界魔法: 魔法陣による防御
生活魔法: 6属性の初級・応用
【火】着火(マッチ代わり)
【水】洗浄
【風】乾燥
【光】照明
【闇】契約
時空魔法:【レア・魔法陣必須】アイテムボックス、転移
「なんとなくまとまったけど……土の生活魔法が思いつかないな」
建築は生活魔法というには規模が大きすぎる。
もっと日常に密着した土魔法……。
「……あ、修理か!」
穴が空いたら土で埋める。割れたらくっつける。
【土】は「修復」担当だ。
多少強引だが、まあいい。
最後に、大きな問題――魔法陣。
アイテムボックスはレアにしたい。
だが、魔法陣を描くだけで誰でも作れるなら、世の中に溢れかえる。
そこで、追加ルールを書く。
魔法陣は、魔力が供給されている間のみ効果を発揮する。
動力源は、使用者の魔力か「魔石(魔核)」。
高度な陣ほど、消費魔力量が極めて多い。
「レベルの低い魔石だと、すぐ魔力切れにしよう。
えーと、レベル1のスライムの魔石なら……半日?」
いや、これだとスライムの魔石を大量に持てば済んでしまう。
魔石の質による恩恵は、もっと劇的に変わるべきだ。
「よし、反比例……いや、指数関数的に上がることにしよう」
レベル1なら半日。
レベル10なら7日。
レベル20を超えれば数ヶ月は安定。
「これなら、強い魔物を狩る価値が出るはずだ」
完璧だ。
ゲームバランスまで管理し始めると、いよいよ“神様”になった実感が湧いてくる。
少しずつ、この世界の「理」が組み上がっていく。




