表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神さまのテストプレイ  作者: オレオレ!
テストプレイ編
14/22

14.スタート地点

とにかく、一回でもテストプレイをクリアできれば、

現地で「確定ページ」を修正できるんだ。

僕は強硬手段に出ることにした。


森が邪魔で村が見えない? だったら、吹き飛ばしてしまえばいい

僕はスタート地点と村を遮る巨大な森に対して

隕石を投下して地形そのものを書き換えた。


――轟音と共に森が消え、視界が開ける。

これでスタート地点から「始まりの村」が丸見えだ。

迷いようがない。

「よし、今度こそ完璧だ!」


---


卜口うらぐち たくみ、32歳。バツイチ、元会社員。


異世界に召喚された僕は、チートノートと火球の杖を手に立ち尽くしていた。

――中略――


目の前には、巨大なクレーター。その向こうに、煙を上げる村が見える。

「……あそこに行けばいいんだろうな」


僕は村を目指して歩き出した。だがその途中、一人の男に出くわした。

農作業着のような服を着ているが、その目は血走っている。


男「○×△□##○!」


僕「えっ、何? すみません、何て言ってるんですか?」


男「%!$▽-#○ッ!!」


怒鳴っているのはわかるが、言葉が全く通じない。

「……あぁ、こういう時こそノートだ」

僕は背負ったリュックからノートを取り出そうと、肩紐を外した。


――その瞬間だった。


ザシュッ!


男が腰の鎌を抜き放ち、僕の胸を裂いた。

「あ……がっ……」


男「&*÷#¥+○!」


薄れゆく意識の中で、僕は男の吐き捨てるような、

だがどこか恐怖に満ちた叫びを聞いた。


デッドエンド。


「……。なんて言ってたんだよ、あいつ!」


神界に戻った僕は、怒り心頭でノートに質問クエスチョンを書き殴った。


Q:今回の死亡原因は? 男は何と言っていた?


ノートが無機質な回答アンサーを返す。

A:『隕石が降って村が大混乱の最中、余所者が何しに来た!』

A:『こんな騒動に紛れて盗みを働くつもりだろう。あるいは、この災厄の元凶か!』

A:『危なかった。やられる前に殺して正解だった』


僕は膝から崩れ落ちた。

「……。いや、ちょっと待て。僕、そんなに怪しかった?」


善意の隕石投下が、現地民には「宣戦布告」にしか見えなかったらしい。

僕は、自分の配慮がすべて裏目に出る才能に絶望した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ