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神さまのテストプレイ  作者: オレオレ!
テストプレイ編
11/22

11.テストプレイ4回目(続き)

とりあえず、僕は拾い上げたノートを読み始めた。


「……なるほど。間違いなくチートだ」


仕組みは理解した。まずは試しに「パターン1 (魔法創造)」を書き込んでみる。


タイトル:紅蓮の炎

効果説明:僕に近づく魔物は紅蓮の炎に焼かれて死ぬ。常時発動 (パッシブ) 魔法。


早速、ページに手を当てて念じる。

「確定!」


すると、ノートに必要コストが表示された。


【スキル:紅蓮の炎】

消費コスト:毎秒1ヒロード

「ヒロード……? 聞いたことのない単位だな。

まあいい、なんとかなるだろう。発動――『紅蓮の炎』!」


――シーン。

何も起きない。いや、魔物が近づかないと発動しない設定なのだから当然か。

僕は周囲を警戒しながら、適当に森をぶらつくことにした。


そして100秒後。

僕は突然、糸が切れた人形のように意識を失った。


バカなの? 死ぬの? ……うん、死んだんだね。


気がつけば、三度みたびの神界。

なんでパッシブスキルにしちゃったんだろう。

確かに安全だけど、消費コストをよく読めよ、自分。


いや、違うな。そもそも『ヒロード』なんていう、

疲労度から取ったふざけた架空の単位を

デフォルメして設定した僕(神)が悪いのか。


「普通に消費MPにしておけばよかった!

秒間2%消費とかにしておけばよかったんだ!

何で中二病を爆発させたんだよ、32歳にもなって……!」


ちなみに解説しておくと、ヒロードとは僕が勝手に名付けた疲れの単位だ。

100ヒロードで、その場にぶっ倒れるレベル。

200ヒロードなら、丸一日起き上がれない。

300ヒロードまでいけば、二日は意識が戻らない。


つまり「回復するのに15分かかる疲れ」を『1ヒロード』と定義したわけだが、

これを1秒に1ずつ消費するということは……


「100秒で、1500分(25時間)分の疲労を溜め込んだ計算になる。そりゃ死ぬわ!」


しかも、チートノートのどこにも『ヒロード』の単位説明を書いていなかった。

自作のゲームで、説明書のない即死トラップを仕掛けたようなものだ。


「はっはっは……はぁ。……修正だ、修正」


ほかに忘れていることはないか?

……うん、特に思い当たらない。今度こそ大丈夫だろう。


僕は(何度目かわからない)期待を胸に、再びノートを書き換えた。

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