表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
6.激突、壮絶、マンダラ・バトル!
PR
98/155

6-6



長い廊下の突き当たりには、巨大な絵画が掛けられていた。

ピカソの「ゲルニカ」を想起させる、絵のタイトルは「終焉図」。


暗いタッチの油絵で、轟々《ごうごう》と赤い炎うず巻く地獄と化した地上に向けて、空から落ちる巨大隕石。


街を焼かれた人々は、散り散りなって逃げまどい——地を這う亡者モウジャと化す者と、天上の国に召される者とに二極化されているようだ。


(なんだよ、どっちも死んでるじゃねぇか)


宗教観はどうであれ、隕石落としの張本人が描かせているからタチがわるいな。


ミツルの話じゃこの教団は、隕石事故の被災者支援に力を入れているそうだった。


100%の善意に見せて、

その実、100%の悪意。


「……なあ、飛鳥アスカ、どう思う? マンダラ野郎ヤローをブッ倒したら、ここの信者は悲しむのかな? 生きる希望を失くしちまうか?」


「一時的にはそうなるだろう。だがシープマン、気にするな。彼らはじきに別の何かを見つけてすがりつくはずだ」


新たな何かが破壊されれば、また新しい何かの下へ。

彼らの心が求める限り、それは延々と繰り返される。


「なんだか救えねぇハナシだな」

「救われなくても幸せなんだ」



地下へ続く階段を降りると、通路は急に薄暗くなった。


その闇の中を《は》這うようにして。

どこからともなく真言マントラむ、低くて長い読経の声が周囲の壁に反響している。


おれたちが奥へ行こうとすると、無人の廊下の向こうから、音もなく「カゲ」が近づいてきた。


……やれやれ、やっとお出ましか。


(そろそろ来る頃だと思ったぜ……)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ