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「やつの転機は35歳。統制局を自主退職し、突然、姿をくらませている。スーパーパワーを手に入れたのは、おそらくその前後の時期だろう」
大八木充からの情報と、かつての写真を見比べながら、おれはどうにもわからなかった。
だれもが羨むエリートコース、社会に褒められ認められ、順風満帆華麗な人生。
(そんな野郎がいったいなんで、世界をここまでぶっ壊すんだ?)
答えを知るには直接会って、本人に聞いてみるしかないが、チャンスは案外、もうすぐそばまで迫って来ているようだった。
おれは今、飛鳥とふたり。
マンダラ野郎の潜伏先へ、だれにもバレずに近づくために、首都発高級高速リニア、「エアー・ライナー」に乗っていた。
「なんだよ、電車で行くのかよ?」
「一般客を装うためだ。そうは言っても楽しみだろう?」
充のやつ、ビンボー人をからかうみてーにニヤニヤしながら言ってきたが、
「べつに、ガキじゃねーんだからさ。電車くらいではしゃぎやしねぇよ」




