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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
5.ヒツジ男とヤギ男
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5-21




「……ヒーローだけは、やめねぇよ」


大人になったおれはミツルに、この場ではっきりと言ってやった。


(おまえのためにも、やめられねぇ)


だが、その部分は黙っておいた。


「お互い、腑抜フヌけになってねぇなら、やるべきことはひとつだな。まさか『思い出話』のために、ここに呼んだってワケじゃねぇな?」


「……もちろんだ」


応える充の顔つきにも、自然と気力が戻っていた。


「資料室にこもらせた飛鳥アスカが、ついに情報を見つけ出した」


マンダリ・マンダーラの素性。

過去から現在に至るまでの、やつの経歴と潜伏先。



「これからおまえに話す任務は、任務であって、任務じゃない。すべては俺の独断で、すべては俺の責任だ」



——本部にはなにも伝えない。おまえと飛鳥アスカは極秘裏に、やつの根城ねじろに潜入する。



「……殴込カチコみか?」


「『奇襲』と言え。正攻法で勝てないのなら、やつの寝首をきに行け」


「驚いた……それが警察ケーサツの言うことかよ?」


「ちがう。『俺』の言うことだ」



覚悟を決めてにやりと笑う、そんなミツルを見ていると、

胸の内がボッと熱くなった。



「充、おれ、思い出したぜ! おまえはガキの頃からずっと、じつは『隠れたワル』だったよな!」



「おまえは『目立ったワル』だったがな」




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