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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
5.ヒツジ男とヤギ男
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5-15



(誰からだろう……?)


なんの気なしに開けてみて、中身をひと目見た瞬間に。



……たぶんその時、おれの目つきは、一気に変わったんだと思う。



(そうか、やっぱりそうだったのか。『おまえ』はなにも変わっちゃいねぇ)



そうと決まればおれの取るべき行動はひとつだけだった。



「どうされました? 羊一さま?」

「なんでもねぇよ、ちょっと出てくる……」


とりあえずベルをくしゃっとなでて、外出の準備に取りかかった。


「羊一さま、今日はどちらへ? あ、もしかして『パチンコ』かしら?」



おれが玄関を出ようとすると、


「羊一さま、お待ちになって!」


ベルがとてとて追いかけてきて、手にした二つの小さな石を、おれの肩口で「カッ」と合わせた。


「……なんだそりゃ?」


「厄よけの、おまじないですわ! パチンコ、勝ってきてくださいな!」


なにかのドラマの影響か。

「火打ち石」なんて古い物、よくも見つけて来たもんだ。



「羊一さま、ご武運を……」


ひたと手を合わせ祈る姿は、小さな聖母の様だった。



「おい、よく聞けよ、中古めざまし。一度しか言ってやらねーからな……」



——おまえを選んで正解だった。



雷に打たれたようなベルに、親指をグッと立てて見せ。

おれは約束の場所へ向かった。


「仕方ねぇからおまえの未来、ちょっくら守ってきてやるよ」



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