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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
5.ヒツジ男とヤギ男
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5-14



「仕方ねぇな、お子さまは……夢見りゃなんでも思い通りになるって信じ込んでんだから」



「あら、でしたら羊一ヨーイチさまも。ベルとおんなじ『お子さま』ですわ!」


「……なんだって?」



突然、鋭いことを言うから、おれは思わず目を丸くした。



「世界のことを言ってんのかよ? もう無理なんだ、なにもかも……」



——さすがのおれも、あきらめめ時だ。



「あきらめてなんてないですわ!」


ベルはここぞと譲らなかった。


「羊一さまは、いつもそうですわ。『あきらめた』とおっしゃいながら、ずーっと努力を続けてますわ!」



——ほら!


と指差して。


見上げた高い部屋の壁には、

これまでおれが描いてきた、たくさんの絵が飾られていた。



「努力はきっと報われますわ。あともうすこしの辛抱で……」



返す言葉も見つからず、おれが黙って座っていると、

ベルはあわてたように跳ね上がり、用事を思い出したようだった。


「あ、そうでした、羊一さま。『これ』をお渡ししなければ」



——お手紙ですわ。



白い小さな封筒には、差出人の名前がなかった。



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