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「もうダメか? どうあがいても……おれにはなにもできないのかな?」
話すそばから悔しくて、じわりと涙がこみ上げた。
そんな情けねぇおれを見て。
千夜はめずらしく動揺し、言葉をぐっと詰まらせた。
「どうしても、と言うのなら。『方法』はなくもないのだけれど……」
NOVAの明かしたその「方法」を、千夜は言いづらそうに語った。
「……今まで以上の『リスク』を負って、Cポイントを手に入れるなら。あなたは『限界』を超えられるわ」
——でも、その危険は計り知れない。
「『その方法』を使ったとして、あなたがあいつに勝てるかどうかは確約されたものじゃない。もしも負ければ傷ついて、再起不能もあり得るの」
「そうなったら、もう二度と……」
(おれはシープマンになれない……?)
うなづく千夜の顔はきびしく、さすがのおれも不安になった。
「……千夜、おれ、どうしたらいい?」
「選ぶのは、あなた自身よ。でもお願い、忘れないで」
……あなたがどんな道を選ぼうと、わたしのすることは変わらないわ。
どんなに敵が強くても、
どんなにあなたが苦しもうとも、
わたしはあなたが勝てるよう、全力でサポートするつもりよ。
あなたが向かうというのなら、
地獄の果てまでついて行く……。
「そうか……そりゃあ、心強いな」
おれが若干ひいてると、千夜は少しだけ笑みを浮かべて、いじわるそうに、励ますように、こう付け足した。
「逃げ出したって、逃がさないから。わたし、こう見えてしつこいのよ?」
(どー見てもしつこそーなやつだよ!)




