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アトリエのベッドに寝転がって。
おれはボーッと宙を見ながら、
ついさっきまで千夜としていた会話のことを考えていた。
「充はなにもわかっちゃいねぇ」
ため息まじりにおれが愚痴ると、
千夜は澄ました顔でとがめた。
——わかってないのはあなたの方よ。
「充さんだってつらかったはず。頑固なあなたのために自ら『嫌われ役』を買ったんだもの」
(戦うな、おまえは負ける……)
ケンカ別れをしたあの日、充はたしかにそう言った。
(マンダーラはおまえよりも強い)
……認めたくない事実だったが、結局おれの苛立ちはすべて、その一点に依るものだった。
(やってもねぇのにわかんねぇだろ……)
だが、もしかするとこの世で1番たしかな答えを持っているのは、おれでもベルでも充でもなく、やはり千夜なのかも知れない。
そう思って、聞いてみた。
「なあ、千夜……どう思う? おれはマンダーラに勝てそうか?」
千夜はしばらくおれを見つめて、それから真面目な声で答えた。
「残念だけど、勝ち目はないわ。これまで使ったどんな手段も、今度のやつには通用しない……」
「そうか。おまえがそう言うのなら……」
実際のところ、そうなのだろう。




