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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
5.ヒツジ男とヤギ男
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78/155

5-8



「わたしは戦う機械人形《サイボーグ》。『感情は殺せ』と教えられて、事実、キミと出会うまでずっと、その様に振る舞ってきたんだ……」


飛鳥《アスカ》は下唇を噛み、わずかに声を震わせた。


「わたしの心は偽物《ニセモノ》だ。所詮はただのプログラム。だが、どうしてなんだろな。こんな写真を見ていると……不思議な気分になってくる」


そうして不意におれの手をとり、服の上から自分の胸に、物言いたげに押し当てた。



——手のひらに、伝わってくる、


人工的なボディパーツの、どうしようもない冷たい硬さ。


「シープマン、なぜだろう。『ここ』の奥が、痛むんだ……まるで、生きているひとのように」


……おれは泣きそうなのを堪《こら》えた。

そして精一杯の笑顔で、大事な相棒に言ってやった。


「飛鳥、心配しなくていいぞ……おまえの心は本物《ホンモノ》だ」


たとえ忘れてしまっていても。


おまえは「この子」の代わりになって、この子が生きられなかった「今」を、価値あるものにしようとしてる。


「だけど、おまえにとっての『価値』は、わるいやつらをやっつけて、正義を守ることだから……」


(こんな資料室にこもって、腐ってることじゃないもんな……)



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