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「……なんだよ、テンション低いじゃねぇか。ここの仕事は慣れたのか?」
「日がな一日、資料整理だ。わたしにはあまり向かないな。体がなまって仕方ない」
……たしかに、ジェットで飛び回ったり、レーザー銃は撃たないだろな。
「でも、わるいことばかりじゃない……」
低い天井までぎっしりと、ファイルの並んだ書架を見上げて、飛鳥はぽつりと呟いた。
「ここにはいろんな資料がある。本来ならば『極秘』扱い、目を通せないような情報も、大八木警視のはからいで、閲覧許可をもらえたんだ」
——例えば、そう。
「こんな物」まで。
そう言ってひょいと手に取ったのは、
ずいぶん古い紙資料だった。
「この文献は、とある事件で命を落とした『少女』に関する記録なのだが……なかなかに、興味深い。時間があるなら聞いてかないか?」
「いいぜ。ちょうどヒマしてたんだ」
飛鳥はにこりと微笑んで。
そして、さらりとネタバレをした。
「シープマン。わたしはサイボーグになる前は、『普通の人間』だったみたいだ」




