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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
5.ヒツジ男とヤギ男
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72/155

5-2



もっとも、おれは。


元から社会の部外者みたいな立場でコソコソ暮らしてたから、

日々の生活に大きな変化があったかと聞かれればそうじゃない。


相も変わらず働かず、ヌードをき、パチンコに行き、

なけなしの生活保護を受けて、退屈な時はぐうぐうと寝た。



……ミツルの指令はあの日以来、パタリと絶えて来なくなっていた。


「ヒーローなんてやりたくねぇ」と、これまでさんざんボヤいてきたが、まさかそれが、「こんな形」で実現するとは思わなかった。


まぁ、いいや。

構うもんか。


こっから先は、やっと「自由」だ。


自分の時間を好きに使って、好きなだけ絵が描けるじゃねぇか。


(こんな暮らしにアコガれていた。まさに『願ったり叶ったり』だぜ!)



……なのに。


おれの心はいつでもなぜか、モヤモヤとして仕方なかった。


ベッドに入って目をつむり、浅い眠りに落ちる度。


古い昔の夢を見た。


それはまだおれが5つ6つの、クソガキだった頃の記憶。


遠くぼやけた情景だった。



(なつかしいなぁ……なつかしいぜ……)



夢の登場人物は、毎回、「ふたり」だけだった。



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