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「だったら、『おれ』に戦らせろよ。いつもみてーに内緒でよ……」
充は力なく首を振った。
「おまえでは、ダメなんだ……」
——シープマンでは、「無名」過ぎる。
「どこの骨ともわからんやつが、連盟のやり方に口を出せば、世界はおまえを認めない。背後から刺されることになるぞ?」
……ナルホド、そいつはタイヘンだ。
充はおれを庇ってんのか。
そんな「言い訳」使うってのか。
「……なにが『利権』だ、訳わかんねぇ。世界がどーなったっていいのか?」
「これ以上は、悪くならない……」
そんな役人特有の、ゴマかしみたいな回答なんて、
(聞きたくねぇよ、そんなこと……)
やるせなさが激情に変わって。
「止せ、シープマン! 手を出すなっ!」
気づけば飛鳥の制止も聞かず、
おれは充に詰め寄っていた。
「目ぇ覚ませっ、このバカヤロウ!」
「殴りたいなら、俺を殴れ……」
卑屈な目をした充に言われ、おれの怒りは突き抜けた。
「ちげぇよ! そんな問題じゃねぇ! 『おかしい』だろ! 負けちゃダメだろ!」
(『正義』がそれじゃダメだろが……! 『大人』がそれじゃあダメだろが……!)




