65/155
4-18
トップ・ファイブが破れた今。
ヒーロー連盟はその信用と存在意義を疑問視されて、
存続の危機に立たされている。
これまで何度も世界を救い、
「ヒーロー業」という国際的な市場を築き上げてきた功罪——
膨れあがったネームバリューは、
もはや一団体の手に負えぬ「影響力」を持ってしまった。
政界に。
財界に。
各国の警察機関にまで。
大きな組織が動く裏には、
必ず莫大な金が絡む。
ヒーローたちの活躍の陰で、甘い汁を吸ってきたやつらは世界中にゴマンといるんだ。
この不安定な時期に動いて、連盟がもし潰れでもしたら、不利益は「自分」に返ってくる。
だからだれも、動けない。
だからだれも、手を出せない。
「今は静観するしかない……」
(ナルホドねぇ、よくわかんねーが……)
それが「大人の事情」ってのか。
「……胸くそわりぃ、反吐が出る」
おれはハッキリと言ってやった。




