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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
1.ヒーローなんてしたくねぇ
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1-6


「『実験協力費』と言っただろ。いいか、これは『実験』なんだ。彼女の『性能』を試すための……」


大八木充オーヤギミツルがそう言って、婦警の腕をひょいと取ると、


持ち上げられた腕が肘から「ポキリ」と折れて中からなにか……

「レーザー銃」が飛び出してきた。


「わっ、ちょっ、バカっ! アブねーだろっ!」


思わず隠れようとするおれに、


「心配するな、安全だ」


ミツルは澄ました顔でほざいた。



飛鳥アスカマークⅡはいわゆる『サイボーグ・ポリス』というやつでな。最新鋭の装備を有し、その判断は常に冷静。感情に左右されない点では人間など及ぶべくもないぞ」


——史上最高の警官だ。


……ほーん、そりゃー大したこった。


そんなに太鼓判を押されては、

むしろ疑ってみたくなるのがヒネクレ大人たちというもの。


おれの意見に同調し、千夜もうさんくさげに言った。


「なんだかあやしい話だわ。『史上最高の警官』が、『史上最低のヒーロー』と組む? ……『支給金』を使い込むような」

(おいおい、おめーもしつけーな……)


対照的にベルというと、すでに憧れキラキラだった。


「ほ、ほへー、かっこいいですわ……!」


それに気づいた飛鳥マークⅡは、口元をほんのわずかにゆるめ、


「……ふふん♪」


(あれ? 気のせいか? 一瞬、誇らしげな顔したぞ?)


だがすぐ元の表情に戻り、レーザー銃をしまった右手をおれの方に差しだしてきた。


「そういうことだ、シープマン。これからどうか、よろしく頼む」


「あ、ああ……よろしくな」


おれがその手を握ろうとした、

まさにちょうどその時だった。





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