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言われて周りを見渡して、どういうことか合点がいった。
こちらに迫る三つの姿。
偶然ながらおれたちは、トップ・ファイブの集合地点に居合わせてしまったらしい。
「ホォォォ……アチョーッ!!!」
ビルを跳び越え現れた、黄色いスーツのチャン・ドラゴン。
カンフー映画のスターの顔を、さらに十倍濃くしたような、劇画タッチのヤバそうなやつ。
「バリバリバリ……!」
ヘリの音。
空からロープで降り立ったのは、女スパイのミス・デリンジャー。
エナメル質のラバースーツに、黒いブーツ履いた美人で、なとなくだけど私生活ではブランド物に囲まれてそうな、要は「いけ好かねぇ姉ちゃん」だ。
そして最後に地響き上げて、筋肉モリモリ、イナズマヒゲの、でっかい野郎がやって来た。
「ガハハハハ! みな無事か!」
チームのリーダー、グラン・ド・スラムのサイズはとにかく馬鹿デカかった。
そいつのおかげで辺りの地面がズシンと沈み込んだみたいに、重量感がハンパねぇ。
「遅かったわね、グラン・ド・スラム。わたしのエリアはほぼ制圧よ!」
「わたしも大方、片付けました」
「オレモ♪」
「アチョー! ア、アチョチョー!」
「うむ、全員、ご苦労だった!!」
グラン・ド・スラムは大笑い。それからやっとおれと飛鳥の姿に気づいて目を丸くした。
「おや、きみたちもヒーローか! けっこう、けっこうそりゃけっこう! だが、助太刀は必要ないぞ! 我々だけで十分なのだ! 我々だけで最強なのだ! では、諸君、行くとしよう! まだ敵さんが待っておる!」
轟くようなそのかけ声で、トップ・ファイブは再び別れて四方八方に飛び去ってゆき。
後には瓦礫の山とみじめなおれたちだけが残された。




