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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
3.ワールド・グレート・ヒーローズ
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46/155

3-14


言われて周りを見渡して、どういうことか合点がいった。


こちらに迫る三つの姿。


偶然ながらおれたちは、トップ・ファイブの集合地点に居合わせてしまったらしい。


「ホォォォ……アチョーッ!!!」


ビルを跳び越え現れた、黄色いスーツのチャン・ドラゴン。

カンフー映画のスターの顔を、さらに十倍濃くしたような、劇画タッチのヤバそうなやつ。


「バリバリバリ……!」

ヘリの音。

空からロープで降り立ったのは、女スパイのミス・デリンジャー。

エナメル質のラバースーツに、黒いブーツ履いた美人で、なとなくだけど私生活ではブランド物に囲まれてそうな、要は「いけ好かねぇ姉ちゃん」だ。


そして最後に地響き上げて、筋肉モリモリ、イナズマヒゲの、でっかい野郎ヤローがやって来た。


「ガハハハハ! みな無事か!」


チームのリーダー、グラン・ド・スラムのサイズはとにかく馬鹿バカデカかった。

そいつのおかげで辺りの地面がズシンと沈み込んだみたいに、重量感がハンパねぇ。


「遅かったわね、グラン・ド・スラム。わたしのエリアはほぼ制圧よ!」


「わたしも大方、片付けました」


「オレモ♪」


「アチョー! ア、アチョチョー!」


「うむ、全員、ご苦労だった!!」


グラン・ド・スラムは大笑い。それからやっとおれと飛鳥の姿に気づいて目を丸くした。


「おや、きみたちもヒーローか! けっこう、けっこうそりゃけっこう! だが、助太刀は必要ないぞ! 我々だけで十分なのだ! 我々だけで最強なのだ! では、諸君、行くとしよう! まだ敵さんが待っておる!」


轟くようなそのかけ声で、トップ・ファイブは再び別れて四方八方に飛び去ってゆき。


後には瓦礫ガレキの山とみじめなおれたちだけが残された。



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