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驚くおれを軽くスルーし、
その優男は馬を下りると、飛鳥に近寄り一礼をした。
「やや、麗しのお嬢さん。どこかお怪我はございませんか?」
……強いて言うなら「テメーの頭」、どっかヤバ目にケガしてねぇか?
「うむ、どこにも故障はないぞ!」
「それはよかった幸甚の至り。すべてはあのマシンのせいですよ。やれやれ、どうも機械の彼には『美学』がなくて困るんだ……」
さらりと髪をかき上げて、青い瞳でにこりと笑う。
「その点、わたしはご安心。レディを守るわたしの剣は、一分間に一千発もの優雅な突きを繰り出しますよ!」
すごく自慢げに言ったのに、飛鳥の反応は普通だった。
「そうか。わたしの知るヒーローは、一分間に一〇〇〇〇発の連続パンチを繰り出すぞ?」
「え? はは……ご冗談を」
青色の騎士はあらたまり、もう一度深く礼をした。
「お初にお目にかかります。『ブルー・シュバリエ』と申します」
「わたしは飛鳥マークⅡ。こっちは相棒のシープマンだ」
「よろしくな、ブルー・シュバリエ。べつに仲良くする気はねーぜ?」
だが、差し出したおれの手は、冷笑混じりにはねのけられた。
「わたしは『彼女に』礼をしたんだ。わきまえたまえ、『並』のヒーロー。ここはきみの来る場所じゃあない」
「おい、テメー……いま、なんつった?」
(誰が、『並』の、なんだって……?)
「やめろ、落ち着けシープマン。いまはモメている場合じゃない」
飛鳥は静かにおれを制して、目線で注意を促した。
「見ろ。全員、集まってきた」




