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正確には、その「ひとり」だった。
メタルグリーンの人型ボディ。
その全身に搭載された、重火器用の大砲塔。
真っ赤なサーチアイを光らせ、対象物のサーモグラフや立体座標を瞬時に把握。
ギミックアームを展開させて、大小6つの「ガトリング・ガン」を周囲にぶっ放している。
「彼の名前は『メカ・カタパルト』。ドイツの殺戮マシーンだ」
「へー、ブリキのおもちゃみてえだ……」
ガシャン、ガシャンとアニメみたいな足音立てて寄ってきたから、さっきの爆破の文句を言おう。
「おいテメー、危ねぇじゃねえか! いま完全に巻き込まれたぞ!」
メカ・カタパルトは無表情のままおれをギロリと睨みつけ、電子音めいた声で応えた。
「フフフ……ソコニイルノガワルイ♪」
「なに笑とんじゃ、このポンコツゥ!」
あわや一触即発か。
その時、不意に背後から、若い男の声がした。
「……やめたまえ、見苦しいぞ!」
——ジャラララーン。
どこからともなくハープの音色。
続けてバラのかぐわしい香り。
おれは正直、目を疑った。
中世騎士をマネしたような、青いシャープな鎧を着込み、
機械の白馬に乗った男が優雅なポーズで立っていた。
(なんだこりゃ、コスプレかぁ?)
馬も野郎もまつ毛長すぎ、脚長すぎでバラ飛びすぎで、なんかひとりだけ「作画」ヘンだぞ!




