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「……にしても、こりゃーとんでもねぇぞ。マジで人類の危機かもな」
「どうしてですの? 羊一さま。こんなにすごいメンバーなのに……」
「『こんなにすげぇメンツだから』だ」
ベルの素直な疑問に対し、おれは丁寧に答えてやった。
「こいつらは、別格なんだ。言ってみりゃ『オリンピック代表』。1人1人が国を背負って戦えるくらい強いのに、そんなやつらがチームを組まなきゃいけないなんてヤベェだろ」
「は、はえー……わかりましたわ……」
お目々ぱちくり口を開け、ベルはなにやらあわてたように、部屋の隅から「色紙」みたいなまっ白い紙を持ってきた。
「……羊一さま、お願いですわ! もし『ミス・デリンジャー』に会えたなら、サインをもらってきてくださいな!」
「おめー、なんにもわかってねぇな? さっきのハナシぜんぶスルーか?」
「じゃあ、わたしは青騎士をお願い」
千夜も横から便乗だ。
そろいもそろって裏切り者め。
「……サインならシープマンのをやるぞ?」
「いらないわ」
「いらないのです!」
「うむ。わたしも欲しくない」
後ろからスッと会話に混ざる、飛鳥におれは飛び上がった。
「おわっ!? いつからいたんだテメー!」
「いま来たとこだ。隣、座るぞ」
飛鳥がおれの真横に座り、すすっと肩を近づけてくると、反対側に座った千夜までマネしてぎゅうぎゅう押してきた。
……ええい、やめろっ、暑苦しい!
「おしくらまんじゅう」するんじゃねぇ!
今日に始まったことじゃなかった。
サイボーグポリス・飛鳥は最近、どういうわけか任務がなくてもうちのリヴィングによく現れた。
手土産に菓子を持ってくるから、千夜とふたりでサクサク、ポリポリ、ガサガサ、コリコリ、ウルセーんだよ!
「わふぁひはひみもあいふぉうだふぉ!」
(わたしはキミの相棒だぞ!)
って、菓子喰いながらしゃべるんじゃねぇ!
にしても馴染みすぎじゃねぇのか!?
なんでおれん家のリヴィングにおまえのためのクッションまであるんだよ!




