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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
2.休日に予定なんてねぇ
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30/155

2-16



——近くの遊園地に行って、いっしょに「観覧車」に乗ろう。



「『観覧車』? モノ好きだな。だいたいおまえのジェットなら、もっと高くまで飛べるだろうが」


それでも「どうしても」とせがむので、

結局、おれはなし崩し的に最後まで付き合うことになった。


「もうすぐ乗れるぞ、シープマン!」


順番待ちの間中、飛鳥はやたらとテンション高く、手首の電子モニターに向けて頻繁に報告もしていたが。


乗車後はやけに静かになった。


あれだけ「乗りたい」と言ったくせに、

向かいの席にちょんと座って窓の外などロクに見ず、

そわそわと髪をいじってしきりに唇をきゅっと噛みしめている……。


「どうしたよ? なんかヘンだぞ?」


おれがためしに尋ねてみると、


「なんでもないぞ! いい眺めだなっ!」


あたふたとわかりやすく誤魔ゴマかし、


それから我に返ったように、ふっと表情を和らげた。



「ほんとうに、いい眺めだな。わたしたちの……守るべき街は」



ちょうどおれたちのゴンドラは、周囲の景色を一望できる、

「頂上」に到達しかけていた。


飛鳥はすくっと背筋を伸ばし、キラキラした目でおれを見つめた。


「シープマン、キミは強い。今日の戦いぶりを見て……またひとつ、確信したよ。わたしはキミとふたりなら、この街を、守っていける」



——お願いだ、これからも。わたしのそばで戦ってくれ……。



触れれば火傷ヤケドしそうなほどの、

純情に、射ぬかれて。


おれは思わずうつむいた。


受けとめられるはずもなかった。



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