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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
2.休日に予定なんてねぇ
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29/155

2-15


犯人を警察に引き渡し、とりあえず現場を離れた後。


おれと飛鳥アスカは午後の海辺をとくに会話もせずに歩いた。


「なんだよ、やけに静かじゃねぇか」


今朝方、あれほどハイテンションでひとを引っぱっていた割には、大人し過ぎる変貌ぶりだ。


「シープマン。だって、わたしは……」


肩を落としてうつむいて、ワンピのスソをぎゅーっと握る。


飛鳥が黙りこんだ原因は、着ている服にあるようだった。


なるほど、せっかく新調してきた可愛い衣装はジェットのせいで、あちこち傷んでヨレヨレだった。


「こんなのじゃ……キミの隣を歩けない……」


あんまりがっかり暗くなるから、おれは思わずフォローを入れた。



「いいじゃねぇか、おまえらしくて……」


——正義のために走り回って、なりふり構ってられない感じ。


「慣れないカッコなんかするより、そっちの方が似合ってる」



飛鳥はぴたりと立ち止まり、ハッとしたような顔をしてから、


「ああ、わたしもそう思う……」


そう言っておれに駈け寄ってきて、服の袖をぐいぐい引っぱった。


「シープマン、もっと行こう。これからデートの続きをしよう。まだまだ回っていないところが、やりたいプランが残ってるんだ……!」







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