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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
2.休日に予定なんてねぇ
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26/155

2-12


(……よせやい、やめろよそういうの)


これは「ヒーローショー」じゃねぇんだ。

いくら応援がんばったって、勝つのは結局、強い方。正義が勝つとは限らねえのさ。


(だいたいなぁ。おれはああいう『うるせーガキ』が、とにかく嫌いなんだって……)


「がんばってー!」

「まけないでー!」


つぎの一撃を繰り出してくる、敵の様子をうかがいながら、


(ちっ、乗り気じゃねんだがなあ……)


おれは自分に言い訳をして、本部の千夜に通信をした。



「おい、千夜公《チヨコウ》聞こえるか! 『アレ』よこせ! 『カタナ』だよ! とにかくカッコいいやつな!」


「なによ、ひと使い荒いわねえ……パンチでじゅうぶん勝てるじゃないの」


呆れた声で応える千夜は、まったく乗《ノ》り気じゃなさそうだった。


「でもほら見ろよ、ギャラリーだ! キッズがおれを応援してる! いいとこ見せてやりてぇだろう?」


「だったらもっと安い武器でも……」


「わかってねえなぁ、おめえはよ!」


敵の突撃さらにかわして、おれはこんこん説教垂れた。



「ただ勝つだけじゃあダメなんだ。ヒーローってのは『アコガレ』だ……せめて子どもの前だけでもな、カッコよくなきゃいけねぇんだよ!」


「そう。だったら使いなさいよ。月末泣いても知らないからね」


「月末のおれに言ってくれ!」


「バカねぇ。30ポイントよ」



高く掲げたおれの右手を、「ブシューッ!」っと白い蒸気が覆う。


現れたのは日本刀。


——きれいサッパリ・すっぱりソード!



カチャリとかざすその刀身を、キラリと宙に輝かせれば、キッズのテンションどっと沸く。


「それだよそれ、いい反応だ! いいか見とけよ目に焼き付けろっ!」


メンッ! メンッ! 

メンッ、ドウッ、コテーッ!



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