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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
2.休日に予定なんてねぇ
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22/155

2-8


「……まあ、わかればいいんだよ。おれもおまえが嫌いじゃないよ。ちゃんと仲良くしていきたいさ」


それを聞くなり飛鳥アスカの顔は、雨が上がった青空みたいにパァっと一気に明るくなった。


「ほ、ほんとうか! 仲良くなって、正義のことを話したりしたいか!」


「正義のことは、まあ、置いといて……」


——まずはお互いの「趣味」とかそういう、当たりさわりのないところから。



「シープマン、キミの趣味はなんだ?」


「おいおい、直球ストレートだな。趣味は……そうだな、『パチンコ』と、あとは『絵』だ。ヌードを描く」


「ヌードだと!? ハレンチだ!!」


……声がでけえよ、びっくすりするぜ。


なんでいちいちハイテンションで、明るくなったり暗くしょげたり、派手な反応ばかりするんだ? 


ミツルのやつはなにをどう見て『冷静沈着』とか言ったんだ??)


「……ハレンチじゃねえ、芸術だ」


一応、そこは訂正しとこう。


「……でも、女性のヌードだろう?」


が然興味が湧いてきたのか、身を乗り出して顔を寄せてくる飛鳥に説明しようとした時。


「ビーッ、ビーッ」と警戒音が、飛鳥の腕の装置から鳴った。


「……シープマン、大八木警視だ」


顔つきがすぐに変化したのは、さすがに高いプロ意識だった。


「このエリア内に『敵』が出た」


——「暴走ロボット」複数体だ。


「やれやれ、おれたちゃオフもねぇのか」


本部の千夜チヤにも即、連絡。

おれと飛鳥はすぐ席を立ち、ひと目につかない路地に走った。



「おい、千夜公チヤコウ。聞こえてんのか?」


さっきからずっと返事もせずに、マイクの向こうで押し黙っていた千夜の声はめちゃ不機嫌だった。


「……なによ。わたしも今日はオフなの。デートのつづき楽しみなさい」


「ヘソ曲げんなよ、いてんじゃねぇ。ほらほら、さっさと『変身』だ!」


「気が乗らないけど、5ポイント」


どこかに公衆電話はないか?

ないならトイレの陰で「変身っ!」


「ブシューッ!」っと、

白い蒸気がトイレの陰から一気に周りに噴き出した。



「いくぞシープマン、敵は近くだ!」


もたもたしているおれに先がけ、

青いフリフリワンピ姿の飛鳥はすでに飛び出していた。



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