2-5
「シープマン、会いにきたぞ!」
やってきたのは飛鳥マークⅡ。
例のサイボーグ・ポリスだった。
「……なんでだよ?」
「うむ、いい質問だなそれは!」
予想以上に面食らったのは、そいつの「見た目」のせいでもあった。
飛鳥のいつもの顔の下には、女子らしい青のワンピース。
かわいいポーチを肩から掛けて、髪にリボンなんてしている。
(私服なのか? にしてもなんか、『無理して着てる感』がすごいぞ……)
じっと見てると飛鳥は照れて、うつむきがちにもじもじとした。
「ど、どうだ……? 似合っているか?」
「うん。まあ、いいんじゃねぇか? なあ、ベルはどう思う?」
「かわいいですわ!」
「そ、そうか……うむ。まずは成功だなっ!」
ガッツポーズをちいさく決める。
……いやいや、まてよ、説明しろよ。
飛鳥は再びきりりとなって、やや深刻に語り出した。
「忘れもしない、先日の件。わたしはミュータントと戦って、思わぬ不覚を取ってしまった」
「なるほど、それでこの服装か。つまりは『罰ゲーム』ってわけだな?」
「わたしはあれから考えたんだ。もしもあの時、力を合わせ、きみの言う通りにしていたら……結果はきっと違っていた。その反省を活かすためにも、これからは『密なチームワーク』だ。そう思ったからここに来たんだ!」
「……話の流れが読めねえぞ?」
「だから、その、シープマン……」
おれの反応さておいて、
飛鳥はまたももじもじとして、言いづらそうに打ち明けた。
「わたしは今日……きみとふたりで、その、『親交』を深めたいんだ。どうだろう……今日はきみも休日のはずだが、この後、なにか予定はあるか?」
(んー、なんだ? それってつまり……)
「羊一さま。もしかして……」
——これって『デート』の誘いでしょうか?
横からひょっこり首を突っ込んだ、ベルのひと言が的を射ていた。




