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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
8.絶対無職★シープマン
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153/155

8-17



「……へ? どういうことだ?」


わたしが驚いて聞き返すと、

ベルは顔中「まっ赤《か》」にしつつ、腰に手を当て猛抗議した。


「ですからさっきも言いましたわ! 『羊一さまは、お元気です』って!」



——目《め》だってすっかり元気ですのよ!!



プリプリと怒る彼女から、彼の方に目をスライドすると。

詐欺師はさっき取った包帯を、いそいそと目に巻き直していた。


「……シープマン。どういうことだ?」


「まあ、なんだ……ほんの冗談《ジョーク》だ。おまえもけっこー盛り上がったろ?」



とぼけたフリして誤魔《ゴマ》かす気でも、そうは問屋が下ろさない。


(さっきまでのは何だったんだ……なんであんなにシリアスだった?)


わたしは本気で騙《ダマ》されていた。

彼の悲劇を深く哀しみ、その優しさに胸を打たれて、


(あまつさえ……この『純潔』まで捧げようとしていたんだぞ?)



「なんだよ、も〜、コワい顔すんな。なあ、飛鳥《アスカ》、『続き』やろーぜ?」



その場で少し考えてみると、結論は割とあっさりと出た。


あの戦いからひと月経って、「前借り期間」が終わったことで。

彼は新しいCポイントで、「目を治す道具」を出したようだ。



……今日のわたしとのやりとりは、最初から冗談《ジョーク》のつもりだった。


わたしを騙《だま》してからかって、すぐ「ネタばらし」する気だったのに、

言い出すタイミングをなくす内、

「ひとりの女として見てほしい」というわたしの願いに反応し、

(あわよくば……)という「スケベ心」をむくむく起こしてしまったらしい。



(なるほど、これはサイテーだ……)





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