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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
8.絶対無職★シープマン
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149/155

8-13



これまでも、これからも。


きっと生涯を終えるまで、



——絶対《ゼッタイ》に成功なんてしない……。



「仕方ねぇな」と言いながら、自分のことより誰かのことを、自分の夢より世界の危機を、どうしても選んでしまう彼は——たぶん根っからの「お人好し」だ。


そうしていつも、損ばかりする……。


(つまりはそういう人間なのだ、わたしの好きになった男は……)


それをはっきり理解した時。

わたしの胸には言いようのない、ほろ苦さが込み上げてはいたが。


だからと言って、自分の中の気持ちは揺るぎようがなかった。


「そうか、それは素敵だな……ところでだ、シープマン……」


せつなさに耐えかねた心臓が、答えを求めて破裂しそうに、

わたしの胸を打っていたから。


(……一度口にしてしまったことを、『なかったこと』になんてできない)



——さっきの返事を聞かせてほしい。



「『わたしがキミを好きだ』っていう、告白の、返答を……」



勇気を出したつもりだったのに、情けないほど声は震えた。


答えを待つ間《ま》に耐えきれず、わたしはつまらないことを言った。



「……まぁ、深く捉《とら》えなくもいいぞ! キミは人間、わたしは機械。困らせようってわけじゃないんだ!」


まだ返事を聞く前なのに、どうしてそんなことしたのか。


(わたしは馬鹿《ばか》だ、大馬鹿《おおばか》だ……)


ざっくばらんなフリをしながら、「心の予防線」を張るなんて……。




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