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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
8.絶対無職★シープマン
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146/155

8-10



アトリエの高いガラス窓から、清い光が差し込んでいる。


白いシーツのベッドの上で、わたしは衣服を脱《ぬ》いで畳《たた》んだ。


(見えていないとわかっていても、これはなんとも恥ずかしい……)


人工皮膚をまとっていても、わたしのボディは戦闘用で、

良く言えば「無駄がなくスレンダー」、

悪く言えば、男性相手に性的魅力を発揮する造型ではない。


(千夜《チヨ》さんのは……大きかったな……)


今さら引け目を感じても、もう後には引けそうになかった。



「じゃあ、始めるぞ……」


ベッドの際《きわ》まで寄せたイスと、キャンバス立てに半身《はんみ》を預け。


若い画家は、えんぴつを取り、

空いたもう片方の手で、モデルの身体に触れだした。


細くて長い指先に、全神経を集中させて。

眉根に微かな皺《シワ》を寄せ、わたしの「形」を確かめていく……。


首すじから、頬骨へ。

そこから顎《あご》のラインをなぞり、唇の先に触れた時。


くすぐったいやら恥ずかしいやら、

「ひやっ!?」っと声を上げてしまった。


「す、すまない……じっとしておく……」


彼の顔つきを見ればわかる。

これは真面目な芸術なのだ。


(変《ヘン》にどきどきしてしまうのは、集中力が足りないせいだ……)


「飛鳥《アスカ》、どうした、熱があるのか?」


「かまわない……つづけてくれ……」



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