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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
8.絶対無職★シープマン
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137/155

8-1



ここから先はエピローグ。

音楽で言えば「余韻《よいん》」に当たる。



——大きな事件は終わりを告げて、世界は再び平和になった。


傷ついた街は少しずつ、かつての活気を取り戻し。

焼け跡の中でさえ人々は、明日《あす》への希望を見出《みいだ》していく。


被災地の仮設住居に子どもたちの笑い声が響く頃には、

もはやヒーローの出る幕はない。


細々とした、けれど愛しいその営みを語る口調に、

オーケストラの演奏のような「激しさ」は不釣り合いなのだろう。


誰かが誰かのために奏《かな》でる、

優しいピアノの調べのように。


——日々は穏《おだ》やかに語り継《つ》がれる。



(わたしの胸の嵐《あらし》を他所《よそ》に……)



……白状すれば、この章は。


「あってもなくてもいい」ものなのだ。


ここに述べるはすべてわたしの、

「飛鳥《アスカ》マークⅡ」による極《きわ》めて私的な想いの告白であり、


ひとつの節目を迎えてなお、わたしの中に残り続ける、


「名残《なごり》惜《お》しさ」の記録である。



題するなら——


「その後のシープマンについて」。




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