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「ひどすぎる……あんまりだ。そんなの『捨て駒』みたいじゃないか……」
ショックを受ける飛鳥のために、おれはあっさり笑って言った。
「そんなもんだろ。ヒーローなんて」
——だれも知らない見えないとこで、ひっそり傷つくもんなんだ。
震える頬に触れた手に、精いっぱいの、謝罪を込めて。
「後味わるくてすまねぇな。色々考えてみたんだけど……こうするしか、なかったんだよ」
——最後まで、迷惑かける。頼りにしてるぜ、相棒。
「……わかった、キミを連れだそう。しっかりしがみついてくれ」
飛鳥の腕に抱かれると、ジェットの起動する音がして、おれの体は宙に浮かんだ。
(じゃあな、あばよ、マンダーラ……)
口に出さずに別れを告げて、おれたちは高く飛び上がる。
上へ、上へ、地上を離れ。
ドームの屋根を飛び抜けて、遙か彼方の雲の上まで。
「……もういいか、シープマン?」
気圧で耳がキーンと鳴って、頭がふらふらしてきても。
「もっと、もっとだ……もっと高く!」
やぶれかぶれな気分になって、おれは大声出して叫んだ。
「スカイ・ヴィジョンを飛び越えろっ!」




