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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
7.絶対無敵★シープマン
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133/155

7-23



「終わったな……」


「ああ、そのようだ……」


静まり返った空気の中に、「ピロリロリ……」とアラームの音。


「死にました詐欺《サギ》」の張本人、大八木充《オーヤギミツル》の通信だった。



「……よう、充《ミツル》。無事だったのか」



マンダーラの隕石にやられて、てっきり警視省の建物ごとオダブツしたかと思っていたが。



「予定より早く本部を抜けて、そちらに向かっていたからな」


お互いの無事を喜ぶような、そんな情緒は欠片《カケラ》も見せず。

充《ミツル》は仕事モードの声で、おれに最後の確認をした。



「……ところでだ、シープマン。『流れ』はちゃんとわかっているな?」



「心配すんな、覚えてる。さーて、飛鳥《アスカ》、連れてってくれ」


「『連れてく』って……どういうことだ???」



……そうか、そーいや言ってなかった。

おれが飛鳥《アスカ》に伝えてたのは、「マンダーラに負けた時」のケース。



(おれの体をおまえのジェットで遠くに運んで逃げてくれ……)



あれな、実は「勝った場合」も、同《おんな》じお願いしてたんだ。



「……警官隊が来る前に、さっさとこっからズラかるぞ」



おれの予想は的中し、飛鳥《アスカ》は俄然《がぜん》、猛抗議した。



「どうしてだ!? なぜ逃げる? 今回はキミの手柄《てがら》じゃないか!」


「ダメなんだって、聞いてたろ? マンダーラほどの大物は、おれが倒しちゃいけないんだよ」



ヒーロー協会の糞《クソ》利権と、警察組織の面子《メンツ》のために。

おれはここから逃げなくちゃ、後からひどい目に遭わされる。



(頼む、羊一。堪《た》えてくれ……)



充《ミツル》の立てた計画は、最初《ハナ》からそういう筋《スジ》書きだった。






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