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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
7.絶対無敵★シープマン
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131/155

7-21



だんだん息も絶え絶えになり、

何度も何度も咳《せ》き込みながら。


マンダーラは、話し続けた。


「我《われ》は……いや、《《わたし》》はそれを、国家機関にいた時、知った……」


傲《おご》り高ぶる支配者たちの、腐るところまで腐った世界。



(歪《いびつ》な世界の構造を、誰かがここで立て直さねば、人類はいずれ滅んでしまう……)



わたしはそれを許せなかった。

なんとしてでも食い止めたくて、方々《ほうぼう》に声かけ訪ね回り、良き理解者を募《つの》ろうとした。



——だが、誰も、誰ひとり……。



「わたしに耳を貸す者はなく……人々はわたしの元を去った。孤独《ひとり》になったわたしはそこで、あらためて己《おの》が無力を知った……」


絶望は、憎しみになり。

やがて凶悪な意志を持った。



(こんな世界はすぐにでも、滅びてしまうべきなのだ……)



——わたしの願いを聞き入れたのは、宇宙《そら》に輝く凶星《まがつぼし》。



「……後は知っての通りだろう」



すべてを語り終えたのか、力なく、声を落とし。

萬田満夫《まんだみつお》は静かになった。


命の灯《ほのお》と情熱の火が、公明正大に生きた男の体から消えようとしていた。


だが、間際——


最後に何を考えたのか、おれに向かって問いかけてきた。



「……聞かせてくれ、シープマン」



——真実を知ったきみは今、なおも戦うつもりでいるか?



「こんな愚かな人類と、救いようのない世界のために……戦う価値は見出《みいだ》せるのか?」



おれは、正直に答えた。



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