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——核戦争を覚えているか?
……今から100年前の話だ。
きっかけは、たった1発。
ある大国から盗み出された、廃棄寸前の核弾頭が、
愚かな国の長に渡った。
核の炎が世界を焼いた。
報復に次ぐ報復の日々。
巻き上げられた粉塵は、10日の間、太陽を消し。
その後続いた大雨により、すべての海に死の灰が振った。
終結時点で人類は、当初の半数に減っていたが……。
それは、決して「終わり」ではなく。
新たな悪夢の「始まり」だった。
未曾有の事態を逆手にとって、世界を一から支配しようと、結託しだした者がいたのだ。
〈人の遺伝子を食らうウィルス〉
それはおそらく戦争以前に開発された代物であり、
戦後間もない食料難に乗じて各国にバラ撒かれた。
なにも知らない親たちは、こぞってわが子に「毒」を与え、
その毒は次世代の医師たちに、「若死病」という名を付けられた。
新人類……怪人とは、そうした淘汰の中に生まれた、哀れな変異体なのだ。
やつらもまた犠牲者であり、「真の悪」なら他にいる。
世界に病を広めながらも、自分たちだけは特効薬で、本来の寿命を保持したまま……若返りの外科手術を用い、素知らぬ顔で生活している。
全人類の数を管理し、労働力に適した世代を選別、支配下に置いている。
——この星の、支配階級。




