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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
7.絶対無敵★シープマン
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130/155

7-20



——核戦争を覚えているか?


……今から100年前の話だ。


きっかけは、たった1発。

ある大国から盗み出された、廃棄寸前の核弾頭が、

愚かな国の長《おさ》に渡った。


核の炎が世界を焼いた。


報復に次ぐ報復の日々。

巻き上げられた粉塵は、10日の間、太陽を消し。

その後続いた大雨により、すべての海に死の灰が振った。


終結時点で人類は、当初の半数に減っていたが……。


それは、決して「終わり」ではなく。

新たな悪夢の「始まり」だった。


未曾有《みぞう》の事態を逆手にとって、世界を一《イチ》から支配しようと、結託しだした者がいたのだ。



〈人の遺伝子を食らうウィルス〉


それはおそらく戦争以前に開発された代物であり、

戦後間もない食料難に乗じて各国にバラ撒《ま》かれた。


なにも知らない親たちは、こぞってわが子に「毒」を与え、

その毒は次世代の医師たちに、「若死病《じゃくしびょう》」という名を付けられた。



新人類……怪人《ミュータント》とは、そうした淘汰《とうた》の中に生まれた、哀れな変異体なのだ。


やつらもまた犠牲者であり、「真の悪」なら他にいる。


世界に病《やまい》を広めながらも、自分たちだけは特効薬で、本来の寿命を保持したまま……若返りの外科手術を用い、素知らぬ顔で生活している。

 

全人類の数を管理し、労働力に適した世代を選別、支配下に置いている。



——この星の、支配階級。






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