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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
7.絶対無敵★シープマン
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129/155

7-19



(こいつはただの悪人じゃない……)


なんとなく、そんな気がした。


悪事をしながらやけに潔癖。

逃げも隠れもしない姿勢は、敵ながら見事だと言えた。


……さっきの野球勝負もそうだ。


(ほんとはあんなの受けなくたって、余裕でおれを叩きのめせた……)



「なんでだよ……」



だから言葉が、思わずぽろりとこぼれ出た。



(おまえもおれと、『同じ』じゃねえか……)



なんだか知らねぇ宇宙のパワー、突然受けて、無敵《ムテキ》になって。

そっから戦い出したんだろう?


——だったらなんで、「わるもの」なんだ。



(なんで「こっちの側」じゃねぇんだ……)



それを思うとやるせなかった。



「あんたほどの、力があれば……!」



——「ヒーロー」にだってなれたはずだろ!



「ふ、ふふふ……言ってくれるな」


瀕死のマンダーラは可笑《おか》しげに、だが幾分かは本心で、満更《まんざら》でもなさそうに笑った。


「汝《なんじ》は何も知らぬのだ。だからそうして粋《いき》がれるのだ。世界を救う、ヒーローなどと……」


ヤツの乾いた笑いには、どこか自嘲《じちょう》の響きがあった。


そしてしばらく黙った後に、


「シープマン……」


おれの名を呼んだ。



「よかろう。ならばしかと聞け。この世を覆う真《まこと》の闇を……」



ぽつりと漏らした次の言葉は、おれと飛鳥《アスカ》を驚愕《きょうがく》させた。




——「若死病《じゃくしびょう》」は……病《やまい》ではない。




人の手で、造《つく》られたのだ……。



「なんだって……どういうことだ???」



マンダーラは深い息を吐いて、

静かにすべてを語り始めた。




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