128/155
7-18
グワラキィーーン!!!
打撃の音は、辺りの熱気と土埃さえも疾風の中に巻き込んで。
それまで沈滞していた空気をきれいさっぱり払ってのけた。
悪の元凶、「黒い隕石」は遠く、遠く、空の彼方へ……空一面の青さの中へ、どんどん小さく霞んで消えた。
後に残るは爽やかな、「残響」だけがいつまでも。
いつまでも耳の奥に残った。
「お、おおお、おおおおおおお……」
虚界球が空に消えると、マンダーラは苦しみだした。
「力が抜ける……我が力……」
おれはバットを放り捨て、飛鳥の肩に掴まりながら、ヤツの元へと駆け寄った。
「急激に……衰えている。一気に歳をとったみたいだ……」
飛鳥の話を聞く限り、おれたちは勝利したようだ。
(……だけど、なんだがスッキリしない)
「我は……我は、まだ死なぬ……」
——新しき……世界のために……!
残った力を振り絞り、なおも立とうとする執念は、いったいどこから湧いてくるんだ?
正反対の立場に立って、「正義」を背負う者として。
おれは聞かずにいられなかった。
「マンダーラ。おまえはなんで……なんでそこまで戦うんだよ?」
これまで拳を交えながらも、ずっと不思議に感じてた。




