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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
7.絶対無敵★シープマン
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126/155

7-16



(これで最後だマンダーラ……)


まっ暗闇のグラウンド、見えない青空を指し示《しめ》して。

おれはバットをすらりと構え、「ホームラン予告」を決めた。


残すチャンスは一度きり。

この1球で、すべてが決まる。


勝利の女神が味方するのか、

はたまた無様《ブザマ》に三振か。


……まともな感覚の持ち主なら、「絶対、無理だ」と言うんだろうが。


おれの考えはちがっていた。



(無理《ムリ》だとか、不可能《ふかのー》だとか。そんなのはもう、聞き飽きたんだ……)



「投げてくるぞ、シープマン!」


響く飛鳥《アスカ》の声を合図に、自分の耳に全神経を集めるつもりで「音」を聴く。


空気を切り裂く豪速球が、バッターにとって絶好《ゼッコー》の位置に届く瞬間、そこを打つ……!



「ボラアアアアァァァァァァァ!!!」



(……『ここ』だあッッ!!!)



全身全霊のフルスイング!



飛んできた、直球は——


——バットの下にわずかに逸《そ》れて、


残念無念、「空振《からぶ》り」に——



(……させるかよッッ!!!)


打てない球《タマ》が来ることくらい、そんなの想定《そーてー》済みだった。



……最後に明かすおれの「秘策《ヒサク》」は、今、握《ニギ》っているこの「バット」。


世界のルールを自由に変える、NOVA特製のこのバットこそ、

Cポイントを「50」も使って千夜《チヨ》が寄こした「奥の手」だった。



——どんなコースで攻《せ》められようと、《《絶対にヒットを打てる》》ように。


作戦は、単純《シンプル》だった。




(今だ、バット、『デカく』なれッ!)



太さも長さも規格外、大木《タイボク》みたいな棍棒《コンボ—》が、

逃げる虚界球《きょかいきゅう》を捉《とら》えて凄《すさ》まじい火花をまき散らした!





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