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7-15
「ボラアアアアァァァァァァァ!!!」
「うおおおおおおおおおおおお!!!」
開幕早々、豪速球。
ピタリの位置に構えたバットの先っぽを少しかすった球は、
ロケットみたいに打ち上げられて、再び敵の元に戻った。
「飛鳥、どうだっ!?」
「300キロだ!!」
殺人的な球の威力に、両手のひらがジンジンしてる。
(だけど打てない速さじゃないぞ……!)
「分析結果を伝えよう……」
飛鳥の的確なアドバイスで、フォームに見直しを入れたおれは、
2球目を準備するマンダーラに一応、念を押しておいた。
「いいか、直球勝負だぞ! 変化球とか卑怯だかんな!」
だが、続く第2球。
マンダーラの投げた直球は、おれのバットに触れる手前で突然「カクン」と軌道を変えて、はるか後方へ抜けていった。
「シープマン……『フォークボール』だ……」
絶望的な飛鳥の声と、マンダラ野郎の高笑い。
(なるほど、そいつが『決め球』か……)
ボールの軌道を変えられたんじゃ、いくらタイミングを合わせたってジャストミートは難しい……。
(どんな手段を使っても)
「もう絶対に、不可能だ……」
飛鳥は落胆していたが、おれはまだ諦めちゃいなかった。
「ありがとな。最後はおれ、ひとりでやるよ」
——でっけぇホームランにするからさ、うーんと遠くで離れて見てろ。




