123/155
7-13
(サンキュー、千夜。まさにコレだよ……)
ブシューッと白い蒸気を上げて、おれの手元に現れたのは——
どデカい「野球用バット」だった。
絶体絶命のこのピンチに、おれの頭にひらめいた案。
(……要はアイツのあの『隕石』を、どっかにブッ飛ばせばいいんだろ?)
イチかバチかの大バクチだが、
やってみる価値は充分あった。
「シープマン……なんだそれは……」
あきれたような飛鳥の声に、
「見りゃわかんだろ、打ち返すんだ」
ブンブン素振りしながら答えた。
「『宇宙から来た球』ってんなら、宇宙に返してやるっきゃねぇな?」
おれはマンダーラに向けて、ビシッと3本の指を立てた。
「3球だ、投げてこい。宇宙の果てまでホームランだぜ」




