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ヤツは両手で鎖を握り、ぐるん、ぐるんと勢いつけて、その場でブンブンと回りだした。
——ボラ……ボラボラ、ボラボラボラ!
初めは緩やかだった動きが、やがて「ボラボラ」の声に合わせ、ヘリコプターのプロペラのように、止まらぬ早口言葉のように、尋常でなく加速していく。
——ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ!!
しかも、どういう訳か速度がどんどん上がっていくにつれ、
鎖の先についた球体もどんどんデカくなってるらしい。
(ヤベぇ、こんなの近寄れないぞ……!)
——撃て! 飛鳥、顔面だ!
だが、飛鳥のレーザー銃も、高速回転するヤツの技を打ち破ることは叶わなかった。
黒い竜巻の中心で、マンダーラは高笑いした。
「ふはは! 見よ、この速度!」
——この重さ!
——この破壊力ッ!
「何者も! 止められぬ! 我が虚界球の前に無力ッ!」
そして最大加速した時、
ヤツはついに、手にした鎖を空の彼方へと解き放った!
「ボボボラララボボボラララボボボラン、ティィィアアア!!!」
(飛んだ……!!!)
(飛ばした……!!!)
……いったい、どこへ?
隕石はドームの屋根を抜けて、青空の向こうに飛んでいった。
あのままどこかに落ちるとすれば、落下地点はメチャクチャだろう。
(どこに落ちる……どこを狙った……?)
なんだか妙な不安に駆られ、飛鳥の方を振り向いた時。
サイボーグ・ポリスはすでに新たな被害状況を把握していた。
「シープマン、大変だ……警察省の本部がやられたらしい……!」




