7-1
白いボディのニューヒーロー。
シープマンは、生まれ変わった。
その名もスーパー・シープマン。
……ネーミングこそ適当だけど、
スーツもマスクも改良されて、全体的に筋肉な感じ。
みなぎる闘志は蒸気となって、常に体の周囲を覆い、
拳をぐぐっと握りしめると、パワーがぐんぐんみなぎってきた。
(……どーだ、カッコいいだろう?)
戸惑っている飛鳥の方に、ビシっと親指を立て見せる。
「見てろよ、飛鳥。よく見てないと……おれの勇姿を見逃すぜっ!」
力を込めて踏み出すと、足元の床が深くえぐれた。
ダッシュはおれの予想を超えて、
(速い……いや、激速すぎるっ……!)
まるで「瞬間移動」じゃねーか!
敵にしてみりゃおれが突然、目の前に現れたもんだから、迎撃なんて不可能だった。
遅れて「ボラァッ!」とパンチを出すも、その攻撃は単純で……なんとやすやす軌道が読めた。
わずかに顔を横に逸らせば、殺人的な威力の風が、おれの耳元を過ぎていった。
(す、すげー……強くなってる!)
だったら今度はこっちの番だ。
パンチを避けられ体勢崩したやつのガラ空きボディ目がけて、
「オッ……ラァ!」
右の一撃!
人の体をブッ叩いたとは到底思えない音が鳴って、
手応え通り、効いているらしく、
マンダーラは「グッ……」とうめいて、ヨロヨロと後ろに引き下がった。
腹を押さえて苦しがる、そんな姿は新鮮だった。




