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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
1.ヒーローなんてしたくねぇ
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11/155

1-11



——よい子のみんな、説明しよう!


シープマンの正義の心が最高潮に達した時。

(かつ使用可能な『Cポイント』に余剰がある場合に限って)


素敵で無敵で超カッコいい

「必殺ワザ」が飛び出すぞ!



「ふ、ふしゅるるる……オマエ、コロス……」


ムダなあがきでがんばる敵の、

ゆるゆるパンチをサッとかわして、

射程圏内に入り込むおれ。


必殺技の構えをとると、

白いスーツがピカピカ光り、

蒸気の渦が拳《コブシ》を包む……。



(そうさ、普段はダメダメだけど……おれは正義の『シープマン』。『絶対無敵』のヒーローなんだ!)


熱い想いに突き動かされ、

正義のセリフが口をつく!



「オラァ! タコ殴りにしてやるぜッ!」



『一〇〇〇〇連発《レンパツ》、フィーバー・パンチ!』



ドドドドドドドッ! ダダダダダッ!


建設重機もまっ青な、衝撃音が辺りに走る!


一分間に一万回。


おれの拳は一万発の残像とともに光に変わり、

パンチの威力で敵の体はどんどん宙に浮き上がる……!


(受けてみろ……この悪党っ!)



「これがっ……! パチンコの恨《ウラ》みだっ!」


(最後はトドメのアッパーカット……!)


が、振りかぶったその刹那、



ゴオォォォーーー……!!!


「うわッ! なんだっ???」


とつぜんおれの目の前が、まっかな炎に包まれた。

(タコ怪人《ミュータント》はこんがり焼かれ、『タコ焼き怪人《ミュータント》』になった)




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